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鳥さんの健康管理に関して


by kitaro-er

尾脂腺。。。

 056.gif尾脂腺に異常がないかを見ましょう。

 鳥類のほとんどの種には、尾脂腺という分泌腺が尾根部の背部にあります。
ここからは蝋が分泌され、鳥はこれを嘴で取り、羽につけて、羽の防水性を保ちます。ビタミンDの摂取もここから行うとされています。

 尾脂腺が詰まっていないかを見ます。

尾脂腺の蝋の出口が詰まってしまうことがあります。 詰まっていると尾脂腺が膨らみ、尾脂腺炎の原因となります。

 尾脂腺炎を起こしていないかを見ます。

尾脂腺が細菌感染し、炎症を起こすことがあります。 尾脂腺が発赤、腫脹します。

 尾脂腺が腫瘍化していないかを見ます。

老鳥に尾脂腺腫瘍が発生することがあります。



     症状から考えられる病気 → 外皮系症状(体表の腫瘤)
# by kitaro-er | 2008-01-16 18:01 | 健康管理

骨格。。。

 056.gif骨格に異常がないかを見ましょう。

 胸骨の湾曲がないかを見ます。

鳥の胸骨(キール)は大きな竜骨状となっています。 この竜骨が曲がっていないかを見ます。
曲がっている場合は、先天的な異常(親鳥の栄養不足)や育雛時の栄養失調(特にカルシウム)が考えられます。

 脚が湾曲していないかを見ます。

脚が曲がっていないかを見ます。 曲がっている場合は、くる病が考えられます。
鳥のくる病はインコ類に多く、内側に曲がる(O脚)ことが多いです。

 趾が湾曲していないかを見ます。

趾が曲がっていないかを見ます。 内側に曲がることが多いです。
曲がっている場合は、趾曲りという病気の可能性があります。

 翼が下垂または拳上していないかを見ます。

翼の片方、もしくは両方が下がったり、上がったりしていないかを見ます。
異常が見られた場合は、くる病腱の萎縮骨折脱臼が考えられます。

 脊椎が湾曲していないかを見ます。

背骨が曲がっていないかを見ます。 くぼむように曲がっていたり、左右どちらかにくの字に曲ったりします。
曲っている場合は、先天的な異常(親鳥の栄養状態の不良)育雛時の栄養失調(特にカルシウム)過産卵による骨軟化症が考えられます。



     症状から考えられる病気 →筋 骨格系症状(破行)、(翼の下垂、飛翔困難)
# by kitaro-er | 2008-01-15 13:51 | 健康管理

お腹。。。

 056.gif腹部に異常がないかを見ましょう。

 腹部膨満がないかを見ます。

お腹が出てたり、膨らんでいないかを見ます。

 腹部に黒い陰影が出ていないかを見ます。

お腹の羽をかき分けて、黒い陰影がないかを見ます。
大きな陰影がある場合は、肝臓の腫脹や、胆嚢嚢腫の可能性があります。



     症状から考えられる病気 → 外貌所見(腹囲膨満)
# by kitaro-er | 2008-01-12 18:10 | 健康管理

脚。。。

 056.gif脚に異常がないかを見ましょう。

 破行(びっこを)していないかを見ます。

破行(びっこ)する時は、痛い場合、麻痺している場合、体型の異常からくる場合があります。
最初に破行(びっこ)した時の状況や原因をよく把握しておくようにしておくと、診断に大きくつながります。

 足の裏に腫瘤(たこ)ができていないかを見ます。

体重が重い鳥さんや、ビタミンA欠乏の鳥さんは、足の裏にたこが出来ていることがあります。 趾瘤症といいます。

 脚や趾(ゆび)に黄白色の塊が出来ていないかを見ます。

脚や趾(ゆび)の関節に、黄白色の塊(結節)が出来ている時は、痛風の可能性があります。
痛風は老齢のインコ・オウム類に発生しますが、稀に若い鳥さんにも発生することがあります。

 脚にハバキがないかを見ます。

脚の皮膚がカサカサになってしまうことがあります。 これは脚の皮膚の角化亢進症です。
ハバキといいます。 ビタミンAの不足が大きな原因となります。

 爪が伸びていないかを見ます。

爪の伸び過ぎは、止まり木が足の大きさに合っていなかったり、蛋白不足による爪の軟化が主な原因です。 伸びた爪は切った方が良いでしょう。

 爪に出血斑がないかを見ます。

爪の上端部にみられる黒点は出血斑の可能性があります。
出血斑は栄養性、もしくはウイルス性の肝機能低下が原因のことが多いです。



     症状から考えられる病気 → 筋骨格系症状(破行)
# by kitaro-er | 2008-01-12 18:01

おしり。。。

 056.gif総排泄孔周囲に異常がないかを見ましょう。

 総排泄孔周囲の羽毛が汚れていないかを見ます。

総排泄孔周囲の羽毛が便で汚れている場合は、下痢軟便が続いている可能性があります。
腹囲膨満による排便困難時にも総排泄孔周囲に便が付着します。

 総排泄孔から何かでていないかを見ます。

総排泄孔から赤い肉状のものが出ている場合は、総排泄腔脱卵管脱になっている可能性があります。
卵と卵管が総排泄腔と共に飛び出していることもあります。
総排泄腔内に腫瘍が出来て、総排泄孔から飛び出してくることもあります。



     症状から考えられる病気 → 外貌所見(総排泄孔からの脱出)
# by kitaro-er | 2008-01-12 16:33 | 健康管理